
3月中旬に南部アフリカを直撃したサイクロン「イダイ」。モザンビーク、ジンバブウェ、マラウィの3カ国で、インフラや家屋破壊、など甚大な被害が出ています。国連・世界食料計画(WFP)は、その規模と緊急度を、紛争下のシリアや南スーダンと同じ「レベル3」と認定しました。
約200万人の被災者の9割以上がモザンビークの住民と言われています。

農業を主要な産業とするモザンビーク。今回の災害は収穫期直前に発生しました。作物が表土ごと流されたり、種子や農具を失うなど、農業生産に対するダメージが非常に大きく、中長期にわたる食料・栄養不足が懸念されています。
6月には乾期が始まり、農業ができなくなる時期が到来します。人びとが生活を再建するために、避難先から自宅に戻った人びとがすぐに農業を再開できるよう、JVCは「種子と農具」の緊急支援を行います。
農業を主要な産業とするモザンビーク。今回の災害は収穫期直前に発生しました。作物が表土ごと流されたり、種子や農具を失うなど、農業生産に対するダメージが非常に大きく、中長期にわたる食料・栄養不足が懸念されています。
6月には乾期が始まり、農業ができなくなる時期が到来します。人びとが生活を再建するために、避難先から自宅に戻った人びとがすぐに農業を再開できるよう、JVCは「種子と農具」の緊急支援を行います。
緊急事態の際には、たとえ善意であったとしても、支援にまぎれ込む物資により、現地に悪影響が及ぶ恐れがあります。たとえば生活になじまない食料が大量に持ち込まれたり、人びとが本来守りたい種子とは異なる「F1種子」などが入ったりすることで、その後の人々の暮らしは望まない形に変えられてしまうこともあります。
元々モザンビークの農民たちは、自分たちの暮らしに恵みをもたらす土地や水、森などの自然環境、そして種子をとても大切にしてきました。彼らが世代を超え地域で守ってきた在来種の種子は、次の年のために自分の手で採るものです。次の世代の種を残さないため毎年購入しなければならない「F1種子」とは異なり、環境に合うよう工夫して強く育て、仲間と交換しあって種類を増やすことができます。
そうやって彼らは毎年「何をいつ栽培するか」を考え、選びながら食べものを育て、それを味わう楽しみを創り出し、家族と暮らしを支えてきました。そしてその過程を通じて、地域の食、文化と社会を守り、自分たちの農業の実践に誇りを持ち続けています。
そんな彼ら農民たちとともに、これまでにJVC は、モザンビークで計画されている日本政府主導の大規模農業開発に対し、農民たちの声に耳を傾けるよう求めてきました。彼らは「支援と言うならば、まず何が必要かを私たちに聞いてほしい」と訴え続けています。現地の状況に合わない支援は、むしろ人々に被害を与えてしまうこともあるためです。
今回の緊急支援でも、JVCは現地の人々の声に耳を傾け、栄養価の高い在来種の野菜種子や農具、畑づくりへのサポートを行い、人々が元の暮らしを取り戻せるように支えてまいります。ご支援をお願いいたします。
